NISSAN MACHINE PASSAGEもっとMACHINE PASSAGE化計画 連載第8回 |
01.07.08作成
春のお色直し。
あまりにも寒い時に塗ると塗料の“のり”が悪いとの事で「また、暖かく春先になってから塗り直しましょう」という事になっていたマシーンパサージュ。 いよいよ、暖かな春を迎えて再塗装と相成りました。 毎度毎度で嫌になるのですが、ここでまた問題が・・・ 近所のスーパーの駐車場で、特殊塗装の上から何物かに当て逃げされたのです。(この程度だと、こすり逃げかな?) こんな、目立つ車に当てるとは、全く何処を見てるのでしょうか。 普段ならこの程度の傷なら気にしないのかもしれませんが、妙な塗装をしていると大変です。 (写真:角の微妙に白くなっている部分が問題の個所) |
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剥がれ具合、一挙公開。(でも写真で分かるでしょうか?実際近づいてみると凄かったのです。) | |
さて、大変な大雪だった、この冬の間に一体、どれくらい剥がれたのでしょうか? その様子をお目に掛けたいと思います。 まずは運転席のドア辺りです。ぺりぺりとめくれるように剥がれているのがお分かりになるでしょうか? |
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リア、トランク周辺。 | |
サイド | |
サイド部アップ | |
この辺は大きく剥がれました。 | |
リアドア中央部周辺。 | |
これもリアドア周辺。 で、もっと近寄って肉眼で見てみるとボディ全体的に「マツヤニ」のついていた部分が細かくプツプツと無数に剥がれています。これはもはや諦めました。みなさんもマツヤニには気をつけましょう。 |
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そして2001年4月某日。ついに再塗装してもらいました。 中には、4月22日の長野県岡谷市のスカイラインミュージアムでこの車を御覧になった方がおられるでしょう。 |
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祝、塗装完了! 何回も塗っている間に職人さんの腕も向上したのだそうです。 確かに順番に塗っていってるのですが、最後の部分の艶が違います。 えー、当て逃げされた個所も問題なく上から塗りなおして頂きました。 |
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(写真:春のうららかなマシーンパサージュ) |
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とりあえず、今回で完成。 このコーナーもこれで完結。…のハズでした・・・。 ところが、今度はボンネット・屋根・トランクといった直射日光にさらされる部分の塗装がひび割れ、艶がなくなり、ガビガビ状態になってしまったのです。 1年間で一番紫外線の強い時期というのは意外と真夏ではなく、5月、6月だと言います。その激しい紫外線に耐え切れなかったのでしょうか? そんな訳で、今度は、あまりにも暑いと、これまた塗料の「のり」が悪いとの事で 「もう少し様子を見てもう一回塗り直しましょう」という事になりました。 まだ、この企画もう少し引きずりそうです。それまでお付き合いを。 とりあえず途中経過となってしまいますが、ここで結論を。 この塗装、遊んでみるには大変面白いのですが、いざ塗ったあと気を使ったりして厄介です。 そしてあくまでも“簡易塗装”であり、この塗装に普通の塗装のような仕上がりを望むのは無理のようです。 と書くと誤解が生じるかもしれませんので、書き直しますと、 R31のように元々の塗装面の表面が弱った車をきれいに仕上げるのは無理だという事のようです。 ちなみに自分のお願いした日産では、 「これで、こう言った塗装の古い車にやる事は厳しいという事が勉強できました。 今後は、塗装されてから、せいぜい5年以内の新しい車のみやっていきます。」 と言っておりました。 「R31はもうやりません!」と宣言されてしまいました。(苦笑) そう考えると元に戻したいという考えが無く、何度も塗り替えて遊びたいと言う方は、やはりきちんと下地処理をして 外側のみマスキングで塗ってしまった方が、遥かにきれいに艶やかに仕上がります。 値段も当初の日産のパンフレットでは“マーチクラスで7万4000円”とされていましたが、 現在ではその塗料も改良され第2世代へと進化したために少し値上がりしたそうです。 それでも全塗装よりは遥かに安いですがコーティングと言う考え方から行くと高価なものになってしまうと思います。 −−−それでも、どうしてもこの塗装をやってみたいと言う方に−−− この特殊塗料のスプレー缶を、私の家の近くのカー用品で見つけました。(1本2000円程度でした。) 元に戻るというのであれば、自分で塗ってみると言うのも良いかもしれません(かなり無責任モードですが・・・)。 しかし、恐らくR31をきれいに丸々1台塗装するにはスプレー缶は30本くらいは必要になると思います。 そして、きれいに仕上げるには、その上から同じ本数分のクリア塗料を噴く必要があるでしょう。 そうすると単純計算で 2000円×30本+30本で12万円ほどかかってしまいます。 熟練したプロがやっても上手くいかなかった、この特殊塗装。素人がやって上手くいくことは難しいかもしれません。 そう考えるとスプレー缶そろえるよりも、むしろ安い値段で日産に頼んだほうが賢明かもしれません。 この塗装をした事で塗装面に気を使い、また何回かの塗りなおし作業などで面倒な思いもしましたが 自分的には、この塗装で随分と遊ばせて貰えてよかったと思っています。 作業していただいた日産の方も初めてだったこともあり、ある程度、汚らしくなるとは無理言って塗り直していただき 今まで、結構、いい感じで乗ってこれました。 また、他人との話題作りにも抜群で、その話題性は最新のハイブリッドカーにも負けません(笑) これは、明らかに後から塗り直したように見えるこの目立つ色にしたのも効を奏したようで 全国各地でガソリンスタンドへ行く度に、大概、スタンドのお兄ちゃんに「これ塗ったんですか?」と声を掛けられます。 (マスキングで外側のみ塗っているのでフィーエルリッドを開けると裏側は元の銀でスグわかるんです。) 全国のガソリンスタンドでも大人気です(?) まあ、この塗装、油脂類がつくと落ちてしまうのでガソリンなど少しでもこぼされたら一大事。 その点、ガソリン入れてくれる人が「塗り替えたんですか?」と気づいてくれるので、さりげなく特殊塗装の旨伝え、 こぼさないように注意してもらってます。この色を選んで正解でした。 |